愛想学園

□帆神 絵穂
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俺は神崎 聖、ごく普通の高校に通う高校二年の成績平凡、運動能力は平均という取り柄なく、平々凡々の日本人をやっている訳なのだが、まぁ、こんな俺にも悩みはあるもので、今もその悩みのタネを考えこんでいたがために三限目の現国の授業を居眠りしてしまったほどだ。

まぁ、たた突っ込みたくなることは理解できる。
だが、今現在突っ込み役がいないためあえてスルーしてくれ
ん・・・そんなことより、俺がここまで悩む悩みのタネが何か知りたいと、

そうだなそろそろ来るころかな?
パタパタパタパタッと廊下に響く独特な走り音が聞こえ

奴だ。奴が来た。
通常の三倍の速度で
そして、バタン!と廊下で人が倒れた音がした。

ふぇ〜ん、いたいよ〜とえらく間延びした声が俺のいる教室の廊下前から聞こえてくる。

間違いなく、あいつだ。溜め息をつきながら、あえて無視することに決めた。

ガラガラと教室のドアを開けてパタパタと駆け寄ってくる存在を俺は眼中には入れない。

そう、君は透明人間ですから俺には見えなくて当然だ。

「聖く〜ん」

どこからともなく声が聞こえるが、空耳だな!

「さっき、鼻ぶつけていたいんだよ〜」

人の裾をちょいちょい可愛くひぱってくる謎の怪現象。こういうのも無視だな。

「聖くん。お鼻がいたいよ〜」

「のぁぁぁ!」

「わわわ、びっくりしたよ〜。どうしたの?聖くん?」

「どうしたの?じゃなーい!いきなり、顔を近づけるな!」

「だって、だって、聖くんが悪いよ〜。無視するから、痛いんだよ〜」

あぁ、無視すると決めたんだが・・・こいつ顔は可愛いだよな〜。デカイ赤色のリボンとロングヘアーは何故かムカつくんだが・・・。

まぁ、清純で清楚感漂いまくりで、モテモテみたいだが、

兎に角、俺の悩みのタネはコイツ!帆神 絵穂と言う幼なじみだ。

「どうしたの〜?聖くん?」

「いちよ、読者に対しての説明を・・・な」

「ジー」

つけまつげかと思うような長くくりっとしたまつげとハッキリとした二重まぶたに、大きな瞳は見るものを魅了する。

駄目だ直視出来ない。
ふい

「あああ、顔そむけた〜うううう」
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