夢T

□loop
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目の前の景色が歪んで見える。
震えているのは、寒さのせいではない。
頭の中は 後悔 の二文字でいっぱい。
きつく握り締めた携帯電話は、沈黙。


「っく…ご、め…なさ……」


今更本音を言ったところで、誰に伝わる訳でもない。



「お前、ホント訳分かんねぇー」



意地を張って、嘘を吐いた。
また大切な人を失った。
それでも、未だ女々しく彼からの繋がりを待っている私は、
本当に腐った生き物だと思った。






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