銀魂
□遠くから
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家に帰るため電車に乗るため駅に向かって歩いてた。
そんな俺の前に
「好きです」
毎日の帰り道にあるたまによるコンビニの手前にいた銀髪の不良(ぽくみえた)に呼び止められた。
「…………」
こっちをみることもせずそっぽを向きながらボソリと呟かれたそれにどうしろというのか
止めていた足を動かし銀髪の不良の横を通り過ぎた。
「おぃ、トシ」
「んだよ」
「お前は冷たい奴だな、なんかいってやれよ無視はよくないぞ」
「あ?なんで俺なんだ?俺じゃねーだろ、近藤さんか総悟だろ」
俺の左側に並んで歩いていた近藤さんはそういった
「あんたはバカですか明らかあんたにだったでしょうが」
「総悟」
「ひでぇ〜男だぃ」
銀髪の不良を避け俺の右側にきて総悟はいった
「3人一緒だったじゃねえか、なのになんで俺なんだよ。知らねー奴だったし」
3人一緒に歩いていたし
誰をみるでもなくそっぽを向いてたし
銀髪の知り合いなんていないし
なんていったらきりがない
「トシは知らない奴からの告白なんてざらだろ?いつもふるなりしてんのに男だと無視すんのか?」
「…………」
なんでおれなんだよ。
「モテるからって調子のんじゃねー死ね土方」
「しかし他人の告白間近でみたのはじめてだな!!急だったからビックリしたぞ!!」
近藤さんと総悟はうるさくなにかをいっていたが耳には入ってこなかった。
仮に俺に告白したのだとしてもどうでもいい、近藤さんに言われたとおり知らない奴からの告白はざらであきあきしていた。
1度も話したことのない奴を好きになるなんて今の俺には考えられねぇ
話したこともないのに告白をOKする奴の気が知れない。
つか相手は【男】だったじゃねぇか
動揺もしない2人にビックリだ
後悔先に立たず
気がつけば視界にアイツはいた
毎日の帰り道にたまによる【アノ】コンビニで駅で
休日には映画館でゲーセンでお気に入りのCAFEで…気がつけば視界に入る。
はじめはストーカーかと真剣に悩んだこともあったがそうじゃなかった
俺達は気が合うのだと感じた
俺の目の前に現れるまでは知らなかった奴なのに
今では気になってしかたがない