作品その2

□平日の誕生日(ニオブン)
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「木曜かぁ」
「多分、幸村と参謀あたりが何か仕掛けてくるじゃろうな…」
「あー、あいつらに曜日は関係ないもんな」
「想像するのも怖いわ」
「仲良き事は美しきかな…じゃ、ねぇの?実際仁王、幸村と柳と仲良いし」
「あの二人とはの…友達と言うよりは同志かの」

ゆっくりとブン太の髪を撫でながら応える

「こんな緩い幸せ感じれるんはブンちゃんと居る時だけじゃ」
「緩ぃのかよ」
「楽しませてもくれるしの」
「ま、良い事にしてやる」

うつ伏せの状態からキュッと仁王の鼻を摘み、ふわりと笑う
仕返しに、赤い髪をくしゃくしゃと乱す
頬を左右に引っ張られたので
軽くデコピンを返してみた
笑いながら額を擦り、突然ブン太は言った

「あ、今日は泊まるから」
「いきなりじゃな」
「仕方ねぇだろ、平日でも出せる特別感なんて、誕生日の瞬間に一緒に居るくらいしかねぇじゃん」


 
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