作品その2

□手を繋ごう(日吉滝)
1ページ/1ページ


休日のデート
待ち合わせ場所に居た滝さんは
普段とは違いふんわりとした印象の服を着ていた
それは女性的な印象だったが、驚くほどにしっくりきていた

「お待たせしました」
「おはよ。待ってないよ」
「そうですか?」
「うん」

にこりと笑う滝さんは言って、右手を出してきた

「…?」
「手、繋ご」

イタズラっ子のような笑顔
なるほど、これがしたくて、この格好か

「はい」
「…え、」
「何動揺してるんですか」
「だって…本当にしてくれるとは思ってなかったもん」
「嘘ですね」
「…何の事?」
「企画は越前リョーガさんですか」
「そうだよ」

諦めたと同時に仕返しを思い付いた様子
スルリと恋人繋ぎにされた上で言われた

「企画は僕だけどね」

…なんて人
勝ったと思ったのに逆転された

「まぁ、こんなイタズラ企画なら、歓迎します」



end

 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ