お題小説

□君ならいつでも大歓迎(ニオブン)
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だらだらとふたりきり
久し振りにふたりきり
夕闇の幕が降りてきて
カーテンを閉めた

何をするでもなく雑誌をめくり音楽を聞き
平和を満喫していたのだが

何をしとんのかの、ブン太は

強い視線
見られている
ためらっている

何を、かの

見られているのは嫌ではない
独占されている感じが快感
だから、

気付いてない振りしちゃろ

ぱらり雑誌をめくる
忍耐比べなら仁王に分がある
そもそも詐欺師は、

勝てる勝負しか仕掛けんからの

ほら、もう耐えられない

「仁王」
「何じゃ」
「ちょっとこっち来い」
「ん」

刹那
胸ぐらを捕まれて引かれ、押し倒された
強引に唇をふさがれた

「シようぜ」
「良ぇよ」

そんなお願いと熱視線なら

君ならいつでも大歓迎




end
 
 

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