作品その1

□解氷の候(跡リョ)
1ページ/1ページ

「…何コレ」
「チョコレートだ」
確かに一つ一つはいかにも美味しそうなチョコレート
それが何と広いテーブル一面に広がっている
「…ホラーだ」
「俺もそう思う」
ただ、チョコレートを渡しただけでは絶対目立たないだろう量
ふと、好奇心に駆られて聞いてみた
「最後の手段できた人って居た?」
「最後の手段…?」
「ケーゴも歌ってたじゃん」
バレンタインデー キス
リョーマが口ずさむと納得したように頷き、意地悪そうな笑みを浮かべた
「して欲しいやつなら目の前に居るがな」
「…バカ」
居るわけがない、のは分かっていた
だからまぁ、流されてやっても良いかなと思ったリョーマだった
「目くらい瞑れよ」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ