お題小説

□毎日がデート(光謙)
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「なー、光」
「何ですか」
「何で帰りこっちの道通るん?」

光と謙也の家は真逆
光は自転車通学で謙也は徒歩
けれど、帰宅は一緒
遠回りするのはいつも光

「イヤなんですか?」
「そんなわけないやん」
「なら、良ぇやないですか」
「いやいや、質問に答えてへんやん」

自転車を引いて歩く理由も
帰宅を合わせる理由も同じ

「そんなん決まってるやん」
「何?」
「帰宅デート」
「……」
「あんま遊ぶ余裕ないから、少しでも一緒に居りたいんです」
「……おま!」
「顔赤いですよ、謙也くん」

気付けば、毎日がデート。

「気付かんうちに幸せにしてどうする!」
「気付いた時のこういう反応も好きなんです」



end


 
 

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