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□018 やっつけ仕事
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018 やっつけ仕事

「今回投入多いぞ。ペチュ、ベゴ、マリー、サルビア、ビンカ、ポーチュはFAX来とるから、オンラインで上がって来るからな?」

「……はい」

「で、このサルビア、24入りになってるけど、物は28入りやから注意せぇよ?」

「……はい」

「ちゃんと4ポット分手書き伝票作るんやで? ジャンは5店舗やから、140枚やで?」

「……はい」

「で、この4寸のパキラな。これFAX来てないからそれぞれ手書きな。4店舗水曜納品やで、忘れるなよ」

「……はい」

「で、今日は火曜納品の伝票もあるで? 観葉と蘭な? バーコードは後で渡すからな?」

「……はい」

「リフレクサとカラテアは定番リスト載ってないかもしれん。台帳見てコード探してな。サイズ間違えんなよ」

「……はい」

「蘭は多分胡蝶蘭やけど、シンビかデンドロが追加になるかもしれんからな?」

「……はい」

「で、これが昨日来とった発注のFAXな。バイヤーにメールしとくんやで?」

「……はい」

「うん。じゃ俺は集荷あるから行くで?」

「……はい」



確かに今回は結構難しい……。明らかに、心配で仕方ないという目で見ている。案の定頭を突つかれた。

これが楽しみで、いつもやっつけ仕事になっている、とまでは言わないけれど。

「何かあったら電話して来い。わからんまま進めるなよ」

「……はい」

これをノーミスで片付けたら、今度は頭を撫でてくれるかな。

事務所を出て行く上司を見送り、自分のデスクに戻った。





END
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