078 シャングリラ後日談

□君に贈る花
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お読みいただきありがとうございます。

お話ができたきっかけは、時間軸的に後のお話の「彼女と彼と私」を先に書いていて、そっちで菜々たちの成人式の話題が出たことです。すっかり忘れてたんですが、菜々、成人式の年だったんだね…。「彼女と彼と私」を書いてた時は、成人式の時達樹は菜々に会えない設定にしてたんですが、菜々が振袖を着るとなると、達樹はたぶん何が何でも生で見ようとするだろうなと思い(笑) 会いに来る設定に変えました。

菜々の振袖の描写、もっと色々と書きたかったんですけど、お着物の説明って専門用語が多すぎて難しくて! そのままコピペしてもいいけど、それだと菜々ちゃん詳しすぎて何者やねんって話になるし。実際に存在する振袖をモデルにしてます。カタログ眺めながら、菜々ちゃんの振袖はこれ以外にない! と私が一目惚れしました。それを文章で表現する方法がわかんない(致命的)

それにしても成人式の、しかも地元を出てる女の子の話は難しい。もー、成人式なんて十数年前で全く記憶にないし、しかも私地元出てないんで、タイムスケジュールみたいなのが想像できなくて。不自然な部分があったらすみません。

しかし中盤、書いてて苦痛でした。めっちゃ登場人物増えるし。まさか菜々の元カレを登場させることになるとは。でも、ここを乗り切ったら、以降一気に書けました。最近では珍しいスピードで書き上げた。びっくり。

作中出てくる「片桐」という名字は仁美の名字です。先に書いている「彼女と彼と私」で初めて仁美の名字出しました。こっちを先に読んだらわかりにくいかなと思いながらも書いちゃった。

菜々が工業地帯に達樹を呼び出すシーン、自分でもちょっと笑ってしまったんですが、夜人気がなくて暗い場所ったら、私の地元だと工場がいっぱいあるとこなんです…それしか浮かばなくて…。ひとつだけぽつんとお菓子の工場があるのも私の地元です笑

達樹が菜々を東京に送らないという展開、無理があるかなと思いながらも、自分の中でどうしても、「達樹の車で仁美と3人で帰る」または「仁美を置いて達樹と2人で帰る」という展開が浮かばなくて、あんな感じにしちゃいました。

菜々が達樹に花を贈るシーン、何の花を贈るかをめちゃくちゃ調べました。季節柄とか、切り花で花束にしやすいものでとか、それでいて花言葉も素敵なものでとか。ラナンキュラスは大好きな花です。

そしてタイトルにまた悩む。「祝い花」とか「贈り花」とかも浮かんだんですけど、どこか無機質に感じたというか…完全に以前書いた「君に歌う歌」に引っ張られている笑

仁美がすごい切ない感じになっちゃったなあ。また仁美が出て来る話、書きたいです。

2020年8月4日(火)

大幅に加筆。最初は、達樹は『シャングリラ』の自分の衣装がどんなだったか覚えている設定にしてたんですが、覚えてない設定に変えました。

2020年8月16日(日)

少し修正。菜々の高校時代の元カレ、最初は「昌くん」にしてたんですが、よく考えたら『深海』で「昌彦」って名前の登場人物…というか、劇中劇の人物がおるわと気付き、漢字を変えました。一応、読みは「ただしくん、まさしくん」ではなく「まさくん」で、「正ひろ」とか「正たか」とか「正あき」とかそんな名前のイメージです。また、中盤の菜々と達樹の電話のシーン、冗長に感じたので台詞削りました。

2021年1月25日(月)
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