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□004 ロッキングチェアー
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004 ロッキングチェアー

居心地が良かった。

いつの間にか、眠っていた。

でも、あなたはときどき前触れもなくふらふらするから。

安心できなかった。

そうしたら、あなたは。

大丈夫だよ、と。

帰る場所があるから、ふらつけるんだ、と。

ああ、そうか。

そういえば、あなたがふらつくのは私が怒ったり当たり散らしたりするときだけ。

放っておけば、ちゃんと私のところでおとなしくしているもの。

あなたの輪郭をゆっくりと撫でて、あなたを安心させられたら。

私もまた眠ろう、あなたと一緒に。





END
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