☆ハリポタ NOVEL☆
□【Helianthus 後編】
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そんな先生が可愛くて、ついつい笑ってしまう。
だって、いつもの先生からは全然想像できなくて・・・。
そんな僕の笑う声に、先生の眉間に皺がよる。
「先生?別に悪い意味があって笑ったんじゃないよ?
先生のすねた顔や、笑顔が見れるのは僕だけでしょ?それが嬉しくて、幸せで笑ったの。
ごめんね?」
ちょこんと首を傾げて謝れば、途端に唇に振ってくるキスの嵐。
いつものように深いものではなく、優しく啄ばむような甘いキス。
二人の間に、幸せな時間が流れ出す。
・・・そう、恋人の時間。
でも、僕はまだその時間へと流されるわけにはいかなかったんだ。
・・・だって聞きたいことがあったから。
「・・・ん、ちょっと、待って。
僕、聞きたいことがあるんだから・・・」
言葉を紡ぎながら、お互いの密着した体に隙間をつくる。その事が先生には少し不満だったようで・・・。
だって、どうしても気になって仕方がないんだもん。
「ねぇ、先生?どうして急に旅行に行くなんて言い出したの?
・・・それと、あの花何ていう花?初めて見たんだけど」
そう、僕が聞きたかったのはこの二つ。
・・・まぁ、聞きたいことは他にもあるんだよ?
どうしてこの連休じゃないと駄目なのか、とか。
なんでマグル界じゃないと駄目なのか、とか。
・・・なんで、いつもと違う服を着てるのか、とかね。