☆ハリポタ NOVEL☆
□【共にワルツを踊りましょう】
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「今年はホグワーツで、クリスマスパーティーを行うこととする」
始まりは、楽しい事が大好きな校長のこんな一言だった。
朝起きて、窓を開けた途端飛び込んで来たのは一面の銀世界。
かなり前から積もっていたのだろう。その量は半端なものじゃなかった。
ふと楽しそうな笑い声が聞こえてきて下に目を向けると、双子のフレッドとジョージが雪合戦の真っ最中だった。
相変わらず、朝から元気だな・・・なんて思っていると、聞きなれた声も聞こえてきて。
もう一度下を向き直して見ると、そこには親友のロンが双子に雪の塊をぶつけられているところだった。
どうやら、彼らが早いのではなく僕が遅かったらしい。グルリと部屋を見渡してみると、僕のベッド以外は既に空だったのだから。
そんな風に始まった12月24日の朝だった。