☆ハリポタ NOVEL☆

□【Helianthus  前編】
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それは、ある何気ない夜に起こったのである。


その日は何か特別な日などではなく、本当にいつもとなんら変わりない1日にすぎない日だった。

如いて(しいて)言えば、長期の連休が迫っている・・・と言った所か。


そんなわけで、僕達の会話もその連休のことで盛り上がっていた。

「あぁ、今度の連休本当に楽しみだな!
夏休み前にこんなに長い連休をくれるなんて、さすがわ校長、わかってる〜♪」

「あら、ロン。あなたは何も分かってないのね?
今度の連休の後には何があるのかしら?・・・もちろん夏休みではないわよ?

その前に重要なことがあるんじゃなくって?
・・・テストよ。今度の休みはそのテスト勉強をするための休日なの。
それを忘れてはだめよ!」

途端に隣で始まりだす、お決まりの夫婦喧嘩。
最初のうちは僕も慌ててとめていたけど、今はもう慣れっこで、お互いが言い止むのを笑ってまっていることにしている。
・・・どうせロンがハーマイオニーに叶うことなんてなく、負けるのは決まっているのだから。

「・・・そういえばハリー。君の連休の予定は?」

そして、その喧嘩の敗北を認めたロンが僕に話しかけてくるのは、いつものこと。
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