☆ハリポタ NOVEL☆
□【音と唄と風と・・・】
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あの漆黒に囚われたいと刹那に願った。
海よりも深い、あの色に・・・。
初めて合ったときから、鋭い視線が僕に向けられていたことは知っていた。
それも、今まで感じたことのないような憎しみが篭った射るような冷たい視線。
まるで、すべての考えを見透かされ己のすべてを絡め獲るようなそんな錯覚に襲われる。
なぜ、彼がそんな視線を僕に向けるのかということはそれからすぐに分かったのだけれども・・・。
けれど、僕はいつしかその視線を心地良いと感じるようになっていた。
その視線を感じるときは、いつも彼が僕のことを気にしているということだから・・・。
例えその瞳に僕を映していなくても・・・。