戦国時代

□その墓に埋まる骨は・・・
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 信繁の肩を掴んで反転させ、顎へと伝う性液を舌で舐めとり、半開きになっている口にそれを差し入れ、唇を重ねた。
 舌を絡め角度を変え、強く吸う。
 吸いすぎてヒリヒリと痛む唇を下ろし、首筋に耳の後ろに鎖骨に赤い印を残していった。

「山本どのぉ…」
 こびるような甘い声。
 体温が上昇する。

 足を割って、指を菊座に押し入れていった。
 いつの間にか吐精していて濡れていたそこに、指の抜き差しを繰り返す。

「あ、あぁ、ん…もっと、もっと奥う」

 堪らず山本は、指を引き抜き、かわりに熱い肉棒を突っ込んだ。

「あぁぁぁーーっ!」

 悲鳴とも喘ぎとも分からぬ声が耳に響く。

「あぁー…、山本…ど、のぉ…」
 首の後ろに手を廻し、必死にしがみついてくる信繁の背中を掻き抱いて、腰をさらに押し付けた。
 細い腰に揺さぶりをかけると、信繁の性液が腹を汚した。


−永禄四年、第四次川中島の戦い−

 信繁は窮地に陥った武田のため、自らしんがりをつとめ、上杉軍と激突し、討ち死にした。

 山本も自分が立てた作戦が失敗した責任を感じて討ち死にした。

 山本はこの時が死ぬときと強く思ったに違いない。

「信繁殿、拙者の骨が流れ着いた先はこの甲斐だったのです−」
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