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□花の檻
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コトの始めはいつもキスから。
キミのスキナコトなら俺はなんだって知っている。

「んっ・・・はぁっ・・・」

キスだけで蕩けるような表情。
もっともっと俺に蕩ければいいと思う。

次は耳の傍で音を立ててキスを落す。
そのまま首すじに赤い花を散らす。

「あっ・・・ちょ、慎吾さん、そこはだめって・・「だって隆也が可愛いんだもん」」

にっこり笑ってやると、キミはだいたい許してくれる。
愛ってやつだなあと感激しそうになる。
しょうがねーなあ、と呟くけど、顔真っ赤なの、ばれてるんだよ??

そっと服の中に手を忍び込ます。
来るべき快感にキミが息を飲む。
そうそう、もっとイイ顔見せてよ。

そっと触れる、爪を立てる、でもそれだけじゃ足りないはず。
とろとろになるまで舐める、吸い付く。
でもまだ核心には触れない。

「ね、きもちいい?」
「んんっ、も、慎吾さん・・・しつこっ・・」
「ねえ、きもちい?」
「だっ・・ぁ・・・もっ・・・」
「ねえ、あと、どこ触ってほしいのか、言いなよ」

潤んだ目で睨んでくる。
うん、それ、全然怖くないからね。
むしろ俺欲情しちゃうから。

「ねえ、どこ?」
と言いながら、布越しに触れる。
キミが身体をびくりと震わせる。
ここ、でしょ?
耳もとで囁くと、顔を背けてしまう。
「あれ、違った「違くないっ」」
先ほどの倍の赤さで睨んでくる。
その反応に思わず笑みがこぼれる。

「あぁっ・・・はっあ・・・んっ・・・」
部屋にぬちぬちと卑猥な水音が響く。
後ろの蕾にはすでに指二本を咥えさせている。
「もう限界?でもまだイっちゃだめ」
「も・・・い」
「ん?」
「あ・・・はやっ・・・いれっ」

ぷち。
俺の理性が音を立てて切れた。
指を蕾からさっと抜いて自分のモノを挿入する。
「ああっんあっはっああ」
「ん、イイ声」
ぐっと足を持ち上げてから徐々に腰を揺らす。
中はきつい。
でもキモチイイ。

ずぷっずぷっ。
言葉は何もいらない。
確かに、繋がっているという感覚だけが俺を満たす。

「しんごさ・・俺もうっ・・・」
「ごめっ俺ももう保たね・・・っ」

外に出す余裕もなく、中で果てた。


「・・・はあ、ごめ、隆也・・・・・って意識飛んじゃったか」

白濁に汚れぐったりとした彼を見下ろして苦笑する。
今日もやってしまった。
そう思う一方で、キミはもう俺から逃げられないと確信する。

ねえ、もう、逃げられないって、わかってる?

そっと閉じられた瞼に口付けを。
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