Long Story

□恋
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……気がつけば、いつもアイツを見ていた。


いや。最初は、捕手として投手が危ないことをしてないか見張ってただけだった。


それが見張っていくうちに、

アイツの感情豊かな百面相だとか、
面白いほど人に対して挙動不審な所とか、
誰に対しても優しく接する心とか、
色々なところが見えてきて……

知らず知らず、好きになっていったんだ。















でも、そんな感情、許される訳がない。

俺は男で、アイツも男。
それも、部活仲間で、バッテリーという関係。

この関係だけが、崩すわけにはいかない。




だから、この感情は殺すと決めた。
俺ひとりが我慢をすればいいのだから。


部活の為にも、
アイツの為にも、
俺の為にも、

それが最善だと思った。




思っていた。












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