◆灰novel◆

□萌え談話!!
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「萌の固まりですよねぇ」


ある日の談話室。


のほほんと団子を食べていたアレンが言った。


「はい?え〜と…突然ナニ??」

横の椅子で本を読んでいたラビが、怪訝な顔で見る。

「まず一番にツンデレでしょう」

ある場所を見つつ呟く。
視線の先には、黒髪の麗人。

それでアレンの言わんとしている事を理解する。

「おぉ!確かにな〜」

「デレを見せる事は滅多に…いや、ほぼ…いや、全くないですけど」

「…それツンデレさ?ただのツンツンじゃないか?」

「知ってますか?神田のデレを拝めた人は幸運になれるんですよ」

御利益があるんです!と力説するアレン。

「じゃ、オレいいことあるかな」

「デレを拝んだんですか!?」

「や、言ってみただけさ」

「紛らわしい事言わないで下さい。もう、その口チャック縫い付けて開かないようにしてもいいですか?」

恐ろしいことを真顔で言われラビは黙った。

ついでに一人分、席を離れて座り直した。


「ネコミミとかも似合いそうですよね。色はやっぱり黒ですかね?」

「ネコミミ持ってるさ!シッポともこもこ手足も」

アレンはあからさまな軽蔑の眼差しを送り

「誰も貴方のネコミミ姿なんて見たくありませんよ」

「軽く傷付いた。違う違う!オレじゃなくて!いつかユウに付けてほしいと思って、こっそり用意してたんさ」

「ヘンタイですね」

「さらに傷付いた。そういうアレンはどーなん?チャンスがあれば着てほしいモノ、ないんか?」

「是非メイド服を!フリフリなミニスカで!!色はピンク系がエロかわいくて良いです!!!けど昔ながらのシックなモノも捨て難いですね!!!!くるぶしまでの長いスカートをこう、ガバッとめくりたいです!!!!!」

「……わからなくもないけど…」

途端にぺらぺらと熱弁しだしたアレンに、ラビは微妙に引いてしまった。

「実は僕も用意してあったりします」

「さっきオレをヘンタイ扱いしたのは、どこのどいつだ?」

「ウルサイですよ」

そこでラビはハッとした。

「ネコミミメイド!どうさ?」

「ラビにしてはいいこと思い付きましたね」

「こうなったら最高のアイテムを色々考えるさ!いつかユウにやってもらう時の為に!!」

「良いですね!考えましょう!!」




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