◆灰novel◆
□萌え談話!!
2ページ/3ページ
談話室にて。
真面目な顔で話し合う少年が二人。
真剣そのものの様子からは、こんな話の内容は考えられないだろう。
「まず…萌える服ってどんなモノがありますかね」
「メイド服は出たから、それ以外。セーラー服とかどうさ!」
「体操着も忘れてもらっては困ります。下はもちろんブルマの方です!」
「スク水!」
「それは色々とヤバそうじゃないですか?…見てみたいけど…」
「ナース!!」
「桃色のスカート短いモノですよね!」
「ぶかぶかのワイシャツだけ羽織るのもよさ気じゃね?白靴下もアイテムに加えるさ!」
「どんな事態になっても靴下は脱がしちゃいけませんよ」
「あ〜着てくれないかな〜。絶対カワイイさ」
「今言ったモノ全部ありますよ」
「…もっかい言うさ?さっきオレをヘンタイ扱いしたのは何処の誰?」
「無駄口が多いですね、貴方は」
「ナニコレ。オレが全てワルイみたいな」
釈然としなくてふて腐れていると、アレンが素晴らしく輝いた笑顔で言った。
「ツマラナイ事ほざいてないで、ほら!行きますよ」
「行くって?」
アレンはどこに持っていたのか、ビラリとピンクのメイド服とネコミミを取り出した。
「今から着せに行きます」
「え゙ぇ!?」
返り討ちに合うのが目に見えているが…
「大丈夫です!不意打ち&二人掛かりのコンボなら!!」
「その自信はどこからくるんさ」
だが、もしかすると上手く行くかも?なんて考えラビはネコミミを受け取った。
「あれ?そういえば神田どこ行ったんでしょう。さっきまではそこに…」
「おい」
真後ろからの声に、アレンとラビは椅子から飛び上がって振り向いた。
仁王立ちで神田が立っていた。
「楽しそうだな?」
背後に鬼が見える。
「い、いつから居たん?」
ラビは恐る恐る聞いた。
「ネコミミ似合いそう…って辺りからだ」
「ほぼ最初から!?」
「クッ…バレたのなら仕方ありません!いきますよラビ!!」
「へ?…あぁ!ラジャ!!」
メイド服とネコミミを手に、アレンとラビは神田に飛び掛かった。
その後。
メイド服を着たアレンと、ネコミミを付けたラビが、教団内をランニングさせられていたという。
Nextアトガキ