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□残り物には福がある?
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『はい。部屋割りのくじ引きだよーん。あと3秒ねー。』
そういって、手に握った割り箸をキセキの世代とか中二かましちゃってるやつらに差し出す。
「みんな早いッス!」
出遅れたのは犬…じゃなくてデルモ(笑)の黄瀬。
『仕方がないよ。弱肉強食だよ。』
「まぁいいっス!残り物には福があるっていうし!」
「でもそれっておかしいですよね。」
そう口出ししてきたのは黒子。
いきなりだな。さすがだ。唐突だよ!
『そうだね。』
「そうなんスか!?」
まぁ、この諺(?)は少々不可解な点がある。
だっていの一番に福を引いた人物がいたらそのあとの人は必然的にアウト。
ドローなのはスターターだけだ。
『仕方がない。証明しようか。』
『えーと、たとえば…5本割りばしがあったとするよ。で、AさんとBさんの2人でくじを引いてく。
先行はAさん。あたりは2本。で、まぁ樹形図でも表でもいいんだけど確率を求めやすくしてー…。』
そう言って部室のホワイトボードん書き込んでいく。
って、私数学できたっけ。
『――――で、ここが25。でも1と1から5と5はありえないから−5で20。
20分の8で約分すると5分の2。同様にBさんにも同じ計算をすると――――――……
ほら。同じ。』
「あ!」
『これなら残り物には福があるってのは論理的にはおかしいんだよ。』
「へぇー!面白いッスね!」
「あ、もしかして管理人さん360°マ●リアルにハマってるんですかね。」
『やめたげて。彼女、1話の飛行機雲の話も分からなかったほどバカなんだから。この話はなんか数学のときやったらしい。』
ってあれ。本題忘れてる。
『結果、どうだったの?』
まぁ理屈は理屈。言の葉なんてそんなもんだ。
部屋割りは無事決まったそうな。
『さーて。理科やろうか。』