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□黄色い犬と、ドSな彼女
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『黄瀬、黄瀬。』

「何スか?」

あそこ、清掃活動してこいよ。独りで。

ドブ川ッスよね!?しかも独りって書き方やめてほしいッス!





俺には、付き合って間もない彼女がいる。


すごいドSだけど、たまに優しいところとか、涙もろかったりとか、動植物に優しかったりとか、




そういうところが好き。




ただ、純粋に好きになった。











ドSだけど。













うん。ドS。













『お疲れ様でーす。』

「名前ちゃん今度デートしてよ。」

『気持ち悪いですよ森山先輩。タイキックかましましょうか?』

「某大晦日番組ネタ!?」

「名字。悪いがこれ、片しておいてくれ。」

『えー笠松先輩自分でやってくださいよー。めんどくせぇー。』

「めんどくせぇって言うな。女だろ!」





どう?


この、俺が目の前にいるのにほかの男と仲良くする感じ。



俺が絶対嫉妬するって分かってて、














いっつも、いっつも、いっつも。














でも俺がわざと女の子と話しているところを見せ付けても、名前っちは何にも言わない。



寧ろ、なんか笑ってる。













『モテモテだねぇー。』なんてのんきに。






















「好きなのって、俺だけなのかな…。」




そう、一人で呟いたつもり。




『そう思ってるんなら別れちゃったら?』

「っ!?」

『…さぁて、黄色いわんこ君に問題です。

















 私は黄瀬が好きでしょうか?』







もちろん、LOVEの意味合いで。と笑って付け足した名前っちは、



ちょっと悲しそうだった。




















「……好き?」




そう俺が言うと、















『………ご名答!』








わんこには、ご褒美を


そう言って抱きついてきた名前っちの顔は、




ちょっと、赤くなっていた。




『手放すわけ、ないでしょ?』

「っ!!/////」



ああでも、やっぱ、


彼女のほうが、一枚上手。
  


 

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