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□夏だ!合宿だ!怪談話だ!
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夏休みの合宿中、


「怖い話をしようか。」

『え?』


突然赤司様から命令が下されました。


「というわけで、話してね。」

『マジで?面白くないかもよ?』

「いいよ。なんでも。」

「俺、怖い話苦手なんスけど。」


反対が若干一名…というわけで、話すことになりました。


『えっと、じゃあ……あ、私の従兄弟が体験した話です。』

「リアルだな。」

「面白そう〜。」




従兄弟は今、大学生なんです。

ある夏休み、大学のサークル仲間で合宿に出かけてたんです。あ、サッカーなんですけど…。

え、ちょ皆さんイラッとしないでくださいよ。

…えーと、で、

ホテルに泊まることになっていて、従兄弟は友達と一緒に部屋に行こうとしたんです。

でも、
友達がロビーに忘れ物をしたと言うので従兄弟は先に部屋に入りました。

部屋に入って、ベットの傍に荷物を降ろして窓の方を向いたとき、自分の後ろに人の顔があったんです。

驚いて振り向くとそこには鏡があって従妹は「なんだ…鏡に映った自分が窓に映ったのか……。」
と安堵しました。

でも、…この話には少し不可解な点があるんです。



『……分かりましたか?』

「?何をですか?」

『いや、多分行っちゃったら黄瀬君がトイレ一人で行けなくなるからやめておくよ。』

「いや、いいっスよ!気になるっス!」

『でも、ホントに……赤司君と緑間君は気付いたみたいだし。』

「あ、ああ。」

「いったい誰なのだよ……。」

「緑間、汗すごいぜ。」

「ねぇ気になるー。話してよー。」

『分かった。








 …鏡に映った自分が窓に映るなら、





 後ろ姿が窓に映るはずだよ。』







その後、



『…オイ。離せ。』

「いやいやいや、お前も俺らの部屋で寝ろよ。」

『嫌だ。むさい。』

「命令だ。ここで寝ろ。」

『酷い!』

「ト、トイレ行けないっス……。」

『知るか。』

「俺の隣で寝るのだよ……。」

『ガクブルじゃねぇか。』

「もう怖くて一人で寝れない。」

『2m越した巨人が怖がってる方が寧ろ怖い。』

「頼みますよ。もう無理です。」

『存在が幽霊みたいなやつが言うな!』



この日彼女は、

2度とこいつらの前で怖い話はしないと誓った。




  

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