黒子のバスケ

□現在君征服中
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『は?』

「だから付き合えと言っている。」

『何処に。っていう意味ではなく?』

「性的な意味でだ。」

『なんか、赤司が言うとすっごく怖いんだけど。





 てか、嫌だし!』




「何?拒否権があるとでも思っているのか?」

『人権って言葉知ってるかな。』

「…まぁいい。強気な奴ほど落とし甲斐があっていいからな。」

『うわ。』





彼のような完璧野郎が、なぜ私のような人間に声をかけるのか。




普通、教室で洋書を片手に煩いクラスに「静かにしていろ。愚民どもが。」とか言って言う雰囲気だろ。お前。






「随分失礼なこと言ってくれるじゃないか。」

『え。モノローグ駄々漏れだった?』

「あまり男を舐めない方がいいよ?」





その瞬間、手首をつかまれた。



ギリギリッという音を立てそうなぐらいの強い力で。




『あの、すんません。痛いんですけど。』

「俺にはこれぐらいの力はある。その気になればお前のこの細い腕なんてへし折れる。」

『それって、脅迫じゃね?』

「強がっても力では敵わないくせにな。随分と強気だな。」

『強気も何も、あんまり迫力ないよ?』





彼の身長は173cm。


私の身長は160cm後半。



高いっちゃ高いけど、目線はそんなに上ではない。














『ねぇ。赤司はさ、





 私に好きって言わせたいの?』






そう、ちょっと挑発すると、赤司はニヤリと笑った。








「ああ。もちろん。僕を飽きさせるなよ?まぁ、でも今のうちに負けを認めて楽になってしまったら?」













うん。私もそう思う。




だってその笑みすら、




私にとっては恐ろしいほどに効いてますから。








現在君征服中






 


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