○○彼氏
□餌付彼氏
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大好きなまいう棒を食しながら廊下を歩いていた。
ただそれだけだったのに、
何故壁が…
『って、ご、ごめんなさい。』
少し俯きつつ歩いていた私は、壁…ではなく人にぶつかってしまった。
その拍子に持っていたまいう棒が落ちた。
『あ……。』
拾おうと手を伸ばした時、向こうからも手が伸びて来て、当たってしまった。
『!ご、ごめんなさい!///』
手ですぐに男子生徒だと分かった。そのまま手をたどって行くと、
「ねぇ、これまいう棒の新味…でしょ?」
『あ…はい。』
顔を上げれば、あぁ…この人…。
『紫、原さん。ですよね?』
「うん。君はなまえちんでしょ?」
『(ちん?)は、はい。』
「これどこで買ったのー?」
『家の近くのコンビニで…よかったらあげますよ?』
というと紫原さんが嬉しそうに言った。
「マジで!?」
『あ、あぁ、はい。』
「ありがと〜。」
そう言って早速食べ始めた紫原さん。
なんか、子供みたいで可愛かった。
「なまえちん。なんで俺なまえちんのこと知ってたか分かる?」
『…お菓子?』
「ブブ―。正解はね……。」
『……////////!!!???』
「あ、まっか―。林檎飴みたい。」
『もう、やめてください////』
餌付彼氏
そのあと2人が特別な関係になったのはいうまでもない。
「敦、最近楽しそうだな。」
「んー?まあね〜。」