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□君だから
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「悪い。俺、バスケに集中していたいから。」



不意にそんな声が聞こえる。

大好きな、彼の声だった。



『(そうかー……。しなくてよかった。)』



フラれた子には悪いけれど、



想いを伝えてしまえば、彼の迷惑になることが分かった。












そう思った、次の日。


「好き、だ。」


と、普段は物騒なことしか言わない口が言った。

でも、昨日“バスケに集中したい”とも言っていた口だ。


『バスケ、は?』









そう聞くと、優しく笑っていった。





「お前だし。それに、彼女がいるって言って断ったほうが優越感があるだろ?」




あぁもう。




幸せすぎて。






ウラオモテ




きっと顔、

真っ赤だ。







〜おまけ〜




「宮地さんw彼女出来たんですかwww」

「高尾ッ!止めるのだよ!」

「轢く。」

『ほらほら。怒らないでよ。』



“轢く”って言った顔が、


すごい赤かったのが嬉しかったことは、



誰にも言わないでおこう。



 

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