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□無機質ナ
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無機質な色の部屋の中で





無機質な音とともに





無機質な目の色をした君の




無機質な声が




無気力になった俺の耳に届く








『あなたは、誰ですか?』







戸惑ったような、でも、何かを期待しているような、



そんな顔で。





「…青峰、大輝だ。」





俺はそう言って、すでに知っているはずの君の名を聞いた。





『名字名前です。』




そう、はにかんだ様に答えた君は知らないだろう。




君のその一言一言が、




俺に、絶望を突き付けていることを。







君ノ記憶二ハ

俺の姿なんて、


ないんだろう。




「絶望しか、ねぇのかよ。」



 


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