頂き物

□幸せ。
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小さく歌を口ずさみながら掃除を続けていると先輩から声を掛けられた。


「その歌は俺の曲か?」


「はい、先輩のソロシングルですが‥。どうかされましたか?」


「いや‥、それより掃除は良いからこちらに来い」


掃除の手を止め先輩のほうへ体の向きを変え問いに答えると先輩は隣をポンポンと叩くと座るように言われた。


不思議に思いながらも掃除道具を片付け先輩の隣に座るといきなり抱き締められ俺はしばらくそのままで固まってしまった。



「おい、大丈夫か?真斗」


「はっはい、大丈夫です。すみません‥」


「気にするな、お前に渡したいものがあってな。しばし待っていろ」


「?、分かりました」


固まっている俺に先輩は優しく声を掛けてくれた、大丈夫だと返事をすると抱き締めていた腕を放すと立ち上がり寝室へと消えていった。


その後姿を見送りソファに座り直し顔を両手で覆う。


「(いまだに先輩との触れ合いに慣れぬとは‥、修行が足りぬな。しかし先ほどのアレは恥ずかしかった‥)」


そう悶々と考えていると隣に気配を感じ顔から手を外すと先輩が隣に座っていた、先輩と呼びかけるとこちらをチラリと見ると目を閉じろと言われた。



「‥真斗、俺が良いと言うまで目を開けるな」


「良く分かりませんが、分かりました」


理由は不明だが言われたとおりに目を閉じカミュ先輩の言葉を待っていると左手に何かが触れ思わずビクッとなった、そんな俺に先輩は優しく頭を撫でてくれる。


どれほど時間がたったか分からないがようやく先輩から目を開けても良いぞと言われ目を開けた、一瞬だけ目が眩んだがしばらくすると見えるようになり隣を見る。


「せん‥ぱい?、先ほどはなにを?‥」


「‥左手を見れば分かる」


「左手?。−!、これ‥」


「ー真斗好きだ。俺の隣にずっといろ、‥良いな?」


「っ‥、カミュ先輩が好きです、これからもずっと傍にいたいです‥」


先輩を見たあと左手の指を見ろと言われ見るとそこには銀色に輝く指輪が嵌められていてしばらくそれをボーっと眺め先輩をもう一度見ると抱き締められ耳元で好きだと囁かれ俺も好きですと返す。


少しの間そのままでいたが先輩から耳に一つ次に頬に一つ口付けを落とすと最後は唇に口付けをくれた。



ー今まで以上にカミュ先輩と一緒に過ごしたいと思う日になったー。



幸せ。・終わり。




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満月様に相互リンク記念にいただきました。

私が書けないCPを書いていただき、すごく嬉しかったです!

この度はありがとうございました!

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