短編裏BL
□アイが一番の薬
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「……で…この薬って……」
とりあえず身動きの取れないショウはボクに視線を投げ掛けては薬のことを聞き出そうとする。
「…あぁ…博士に作ってもらった。」
「…はぁっ…!?」
まぁ、そりゃあ驚くよね。
でも、今はそんなことどうでも良い。
折角ショウを好きにして良いんだ。
ボクは身動きの取れないショウの腰の上に跨がった。
「…まぁ、そんなことはどうでもいい。それより。薬はどう?」
「……解ってるくせにっ…」
体温、頬の火照り、発汗
何より下半身に見られる熱。
それらが全てを物語っていた。
「…まずは…どうしよっか。」
「…し…らねぇ、よっ……」
ショウの紅潮する頬。
…これじゃあ罰にはならなさそうだ。
「……放置プレイとか、どう?」
「鬼畜すぎんだろっ…!」
鬼畜ならそれはそれで良いんだけど。
…あぁ、でも苦しそうだ。
触ってほしそうな、物ねだるような瞳でボクを見上げる。
薬を飲ませて、手錠かけただけだけど。
こんな表情し始めるんじゃこの先どんな顔をするんだろうか。
「…じゃあ…始めようか。」
ボクはそう呟いて、ショウの首筋に顔を埋めた。