短編裏BL

□女の子マジック2
1ページ/2ページ





「……お前…またか…」

「あぁ、ショウおかえり。」

前回で学んだからもう俺は驚かない
…なんて思っていたって、恋人…しかも前回会ったときは男だったはずの奴が急に女の子になっていたら、理解は出来ていても驚かざるをえない。しかも当の本人は何事も無かったように俺の家のリビングにあるソファで待ち受けていた。

「……お前なぁ…なんでまた女の子の身体に…」

半分ほど呆れながら俺は恋人である藍を見ると、藍はそんな俺を見て少しだけムッとした表情でこちらに顔を向けてきた。

「ショウが」

「え?」

「ショウが胸が大きい方が好きだって言うから」

「は?」

そこまで言うと藍は急に、前も着ていた女子高生らしい制服のワイシャツの胸元のボタンを外し始めた。手際よくはずしていく藍の指の速さは俺がその指を止める隙さえも与えず、開いたワイシャツの間からこの間よりも格段に大きくなった藍の胸が下着に隠されながらも現れた。

「あ、藍っ、おまっ……!?」

「Cカップなんだけど、どう?」

「な、何言って……」

「ほら、触ってみてよ」

俺の手を掴んだ藍はそのままその手を自分の胸に押し当てた。むにゅっとした柔らかい感触を手のひらで感じ、それと同時に顔がカーッと熱くなるのを感じた。
な、なんだこれ、柔らかすぎねぇか…?

「………どう?」

「……ど、どうって……」

仕事が終わって普段なら何もする気が起きないぐらい疲れていたはずなのに、突然そんなものを触ったら嫌でも目は冴えるし疲れもぶっ飛ぶに決まっている。藍は別段変わりなく俺の方を見ては俺の反応をじっと見つめてきては気にしているが、そんなの知ったこっちゃない。
第一、なんで俺が胸がでかい方が好きだなんて話になったんだ。

「っ…バカ藍っ…!!」

「何、突然。しかもバカって言う割には離そうとはしないよね。」

「な゛っ……!?!?そ、それはお前の手がっ…」

「だって、答えてくれないから。どう?ショウはもっと大きい方が好み?」

藍は結構真剣な顔をして、首を傾げて俺に問いてくる。俺の掌から少しばかり溢れる程の白い藍の胸。自分の手が小さいとは思ったことはあまりないから、それでも掴みきれないのはやはりこれは大きいのだと思う。そもそも、前回の藍の胸は触り心地も何と言うか絶妙だった。あれに比べたらそりゃあまぁこれぐらいの方が良いに決まって…

「ねぇショウ?黙って揉んでないで答えてよ。」

「ばっ!!揉んでねぇって……いや、まぁ…良いんじゃねぇの…」

つーか、ほんと、俺の手首離してくれねぇかな…そろそろ俺も限界なんだけど…こんな状態でいられても、もっと触りたいっつーか…なんつーか…

「…ふーん?」

「……んだよ…」

「ショウさ。」

「だから、なんだよ…」

「本当に分かりやすいよね。」

「……何が言いたいんだよ…」

「触りたいならほら、触りなよ。」

「なっ……!?」

「顔にでてる。良いんだよ、ボクの前では正直に、素直になっても。」

藍はそこまで言うと、空いていた片方の俺の手を掴み、自分の胸に押し当てた。勿論、下着越しからではあるけれどそれはもう自分の身体にはない柔らかさに頭がどうにかなりそうだった。
そもそも、藍の前で素直になれないのはかっこつけたいっていう願望があるからであって、簡単に素直になれたり正直になれたら何も困ることはない。藍はきっと、毒を吐いて、俺を弄りながらも、最後にはあらゆる限りの手段で俺の要望に応えてくれると思うから。

「……ショウ?」

「…あー、もう…」

俺は諦めて藍の胸を押しながら、そのまま近くの壁に藍の背中を押し付けた。少しだけ困惑している藍は、俺の手首を掴む力を緩めた。俺はそのまま藍が胸に纏っていた下着を上へとずらした。下着からぷるんっと効果音でも鳴りそうなぐらい弾力のある藍の胸が露になり、さすがの藍もそんな俺のいきなりの行動に慌てていた。

「っ、ちょっと、ショウ」

「……何?藍が言ったんだろ。素直になって良いって。」

俺はそう言うと、露になった藍の胸に顔を埋めた。少しだけある谷間に顔を埋めて、全て外れていなかったYシャツのボタンを下まで外した。両の乳房の間の少しだけ浮き出た骨をそっと舌で触れると、藍の身体がぴくんっと跳ねた。俺の背中に回ってきた藍の両手はそのまま俺の背骨を細い指先でなぞり、もっと、とでもせがむように俺を煽ってきた。

「……んだよ、我慢できないのは藍の方なんじゃねぇの」

「…ん、バカ……気付いてなかったの?」

“ショウの、早く入れてほしくてうずうずしてるんだから…”

藍の指は俺の背中を右往左往して、きゅっと俺の背中を掌で押してきた。それに押されるようにして俺は藍の胸に触れた。下着の中から表れたそれはピンク色の突起を備えていて、俺は躊躇わずそれをそっと口に含んだ。舌で転がすと萎むようにして舌の上で硬くなるそれを舌と唇で吸い上げると、藍の唇から噛み殺すような吐息が聞こえてガクガクと脚が震えているのがわかった。
滑らかな括れに手を上へ下へとその感触を何度も確かめながら這わせる。本当に柔らかくて、普段の藍からじゃまるで想像出来なかった。俺は本当に男の身体しか知らなかったのだと女体化する藍の身体に触れて改めて実感させられてしまう。

「ん、ぁ…ショウ……」

「…藍、気持ち良い?」

「……そんなこと、聞かないでよ…」

「藍なら、素直に言うかと思って。」

そっと顔をあげると、桃色の濡れた藍の唇に俺はそっと自分の唇を重ねた。下から持ち上げるようにして重ねた唇から、半開きになった藍の口内に舌を忍ばせた。細い藍の腰をぐっと左手で引き寄せ、髪の隙間から右手の指を頭皮に滑らせて後頭部を掴む。
…こいつ、身長も少しだけ低くしたのか?普段はもっと、見上げていた気がする。

「……ん、ねぇ…ショウ…」

ぬらりと光る唇が俺の名を呼んで俺は唇を離すと、藍は俺の肩に手を置いた。

「……ん?」

「ボク、したいことがあるんだけど…」



→→→
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ