カゲプロ

□チグハグな恋。
1ページ/1ページ

私は、ご主人が好きです。

例え画面ごしでも、貴方の傍に居れるだけで私はとても幸せなんです。

私だけの一方的な片思いだとしても、貴方と居れるなら、片思いでいい。

「ご主人!見てください!この服、可愛くないですか!?欲しいです!買ってください!!」

さすがに毎日青色のジャージは着飽きた。それに…好きな人の前ではいい格好でいたい。ちょっとした乙女心だ。でも、
この人はメイド服でもスク水でも着てれば喜びそうだけれど。

「はぁ?なんでだよ!大体買ったとしてもお前は着れないだろ」

「むぅ……」
ご主人の言葉は冷たい。でも、なんだかんだ言っていつも私の頼んだことはできるだけしてくれる。根は優しい人だ。

ただひとつ、不満なのは私を恋愛対象と見てくれていないこと。

……所詮私はウイルスですか?邪魔者ですか?どうして私の事を見てくれないんですか。

……あの人の影がまだ消えていないのですか?

「……エネ?どうした」

「な…なんですか?あ!別にいいですよ!少しオシャレに目覚めたいなーと思っただけです!私も女の子ですから!」

ご主人は本当に変なところで勘づく。頭が良いのに鈍感だったり。そんなところも好きですが。

「……まぁ、服は買えなくてもまたどっか連れていってやるよ。水族館とかな。まだ行ったことないだろ」

「ほ……本当ですか!?絶対に!絶対に約束ですよ!」
ああ。もう本当に好き。こんな彼が大好き。

……私が画面から出る事ができたなら。

でも、そんなわがまま言える訳もなく。所詮私は電脳少女。

それに、電子化していなければご主人にエネとして出会う事はできなかった。恋をする事も無かっただろう。

けれど未だに遥の存在が忘れられなくてご主人の事を考えては遥を思い出してしまう。
ご主人を好きになってしまえば
どんどん私の中から遥が消えていってしまうような気がして。

ご主人の中にもまだあの人の面影が残っているのかな。「私だけを見てください」なんていえるはずもなくて。

わざとイヤミを言ったり、意地悪なことしたり。私は素直じゃない。

「遊園地は…うん。吐いちゃうから」

「……ぷっ…あれは傑作でしたよ…!私の秘蔵フォルダーに入ってます!」

「な…やめろよな!また脅しに使うつもりだろ!?」

「さあ?どうでしょう?」

毎日こんな他愛のない会話で悩み事なんて忘れてしまうのだけれど。
___________
わぁぁぁ……
初めて小説作った…!訳わかめです(´・ω・`;)

文章力なくてゴメンナサイ……;;
オチがよく分からなかった……

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ