[続]初恋cherry.(1〜77)

□46話
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ちゅっ

ちゅ

ちゅっ


咲季の柔らかい唇が、俺の先端に触れる。

そっと添えられた手がじれったく感じて、でも、気持ち良い。


尖らせていた唇がほんの少し開いたと思ったら、舌先でペロリと舐められた。


「……っ」


身体がピクリと反応する。

その反応を見た咲季は、何度も何度もソコに舌を這わせた。


やばい、気持ち良い……

俺、最初からこんな調子で大丈夫なんだろうか……ちゃんともつかな…



先端を舐めていた舌が少しずつ下に下りてきて、根元から舐めあげられる。

溶けかけたソフトクリームをすくいとるみたいに、ツーって。


咲季を見下ろすと長いまつげが揺れているのが見える。

半開きになった口からは咲季の赤い舌がいやらしく出て、俺のモノを舐めてて。


エロい………可愛すぎ。



しばらくその動きを繰り返してから、先端をぱくりと口にくわえられた。

くわえた瞬間、咲季の眉間にキュッとシワが寄った。

多分、くわえた息苦しさと俺の先走りの味に、つい眉をしかめてしまったんだろう。


だってすげえ気持ち良いから、絶対出てたと思う…咲季、ゴメンな?


それでも咲季は先走りの滲んだソコを舐めとるように舌を動かす。

そっと添えられていただけの手は根元から握られて、上下に擦り始めた。


「っ……はっ」


思わず吐息が漏れた。

本当はこのまま咲季を押し倒して、めちゃくちゃに抱きたい。

でも今日はそれができないもどかしさと、咲季が俺を気持ち良くしてくれてる喜びが頭の中をぐるぐる回る。



「……きもひぃ?」


手と口の動きはそのままに、目線だけを俺に向けて咲季が聞く。


その上目遣い、反則。

これ以上俺のこと煽ってどうすんの……


「…ん、気持ち良い、よ」


そう一言発するのが精一杯で、後はコクコクと頷くしかできなない。

正直、もう余裕ない。



それを聞いた咲季が少しだけ嬉しそうに笑って、さっきまでよりも深く口にくわえて手の動きを早める。


「っ……っ……」


絶え間ない快感に、どんどんのぼりつめていくのがわかる…


あっ、やば、もう……


「咲季っ、口、離し…あっ」

「ん?…っ…っ!!?」


………最悪、だ。

咲季の口に出してしまった。

咲季がシてくれるってなったとき、それでも絶対口には出さないって心に決めてたのに……


俺から口を離した咲季は、目を白黒させて口の中のソレをどうすれば良いのか戸惑っている。

「咲季っ!ゴメン!ティッシュ!ティッシュ!出して、ココ!」


慌ててティッシュを数枚取り出して、咲季の口の前に差し出す。

咲季はティッシュを受け取って、遠慮がちに口から吐き出した。


「咲季ゴメンな?口に出すつもりなかったんだけど、ほんとゴメン…我慢できなくて……」

必死に咲季に謝った。

絶対イヤだっただろうな…

絶対、マズかったと思う…


「っ、ううん、私こそ、ゴメンね……ビックリしちゃって…その、飲んだりできなくて……今度は、ンっ!」


申し訳なさそうにする咲季に、たまらず口付けた。

もう、何でそんな可愛いこと言うかな……

飲んだりなんか、しなくて良いのに。
咲季がシてくれただけで死ぬほど幸せなのに。


咲季の唇を割って舌を差し込むと、咲季が俺の胸板を押して抵抗した。

「…何で?」

「だ、だって、さっきまで、口に、その……ンっ、ふァ…」


「そんなの、関係ないよ」

咲季の言葉を遮って、また口付ける。深く。深く。


いつもは甘い咲季の口内は、今日は何とも言えない変な味がする。

でも、嬉しい。幸せな味だ。



「咲季、ありがとう」


でも次は、俺に抱かせてよ。

俺ばっかり気持ち良いの、ちょっと悔しいから。


今度は2人で気持ち良くなろうな?

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