弱ペダroom
□2話
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えーっと?
まずは1つ目は……
★★毎日連絡をとろう
ふむふむ。
確かに。
彼氏がおる子って、いっつも携帯気にしてメール打っとるもんな。
あれを私もすれば良いんか。なるほど。
《たわいのないメールのやり取りで、彼の心にはいつもあなたが!》
メールなぁ……
アドレスは元々知っとるし、用事があるときは何度かメールしたことあるけど…
いざメールしよう!ってなっても、何て送れば良いのかピンとこない。
でも今日は付き合って最初の日だし、何かした方が良いよね。
よし!
私は携帯を手にとって、ポチポチと文字を打ち込む。
『今日はありがとう。嬉しかったです!石垣くんは部活中かな?頑張ってね(^^)☆』
こんな感じかな?……送信!
それから、ちょくちょく携帯を気にしながらテレビを見てゆっくりして、晩ごはんを食べて、お風呂から出て自室へ戻ると、携帯のランプが光っていた。
あ!石垣くんかな?
メールを開くと、やっぱり石垣くんからで。
『遅くなってごめん!今部活終わった!こっちこそ今日はありがとう!これからよろしく(^-^)/』
メールを読みながら、口元が緩むのがわかった。
彼氏からメールが返ってくるって、嬉しいんだなぁ。
それから何通がメールして、おやすみした。
よし、よし、良い感じ!
翌日も、その翌日も、メールは欠かさず送った。
石垣くんから送ってきてくれたときは、ガラにもなくキュンキュンしてしまった。
最初は“毎日のメール”に構えていたけど、元々仲が良かったから会話には困らなくて。安心。
私は例の本の続きを読むべく、ベッドにうつ伏せになっていた。
《寝る前の電話で彼の夢の中にもあなたを…》
寝る前の電話かあ〜いかにもカップルって感じするもんな。
メールはそんなに抵抗なかったけど、電話は勇気いるなあ。
時計の針が21時を過ぎた頃…私は携帯とにらめっこしていた。
石垣くんからは、部活が終わったってメールが届いて、まだ返信していない。
電話、、かぁ…
いや、でも部活で疲れてるだろうし、ご飯食べてるかもしれないし、お風呂かも……
あれやこれやと考えているうちに時計の針はどんどん進む。
で、電話って難しい…
と、とりあえずメールを返さんとやな!
メールを打っていたら、画面が一瞬真っ暗になって…
あれ、電源落ちた?なんて思った瞬間、着信音が鳴り響いて、身体がビクッと跳ねた。
ディスプレイには…“石垣光太郎”の文字。
わ!わわわ!石垣くんから電話かかってきた!
で、出なきゃ!初電話だ!
『もしもし』
『もしもし?石垣やけど、今大丈夫?』
『うん!うん!大丈夫!』
『良かった。…ま、特に用事ないんやけどな?』
『…私もな、電話しようかなーって思ってたトコやったんよ』
『マジ!?うわ、むっちゃ嬉しいやん』
ヤバい。照れる。
私も、電話かかってきて、むっちゃ嬉しかった。
何分か話して、
『ほなまた明日な?』
…よし、言え!言え!私!
『うん。あんな、明日も、電話しても、えぇ?』
言えたーっ!
『うん。俺もしたい!』
『良かった…ほな、また明日な?おやすみ』
“俺もしたい”やって…
“俺もしたい”やってー!
電話…むっちゃエエやん!