ウチとボク

□6話
1ページ/1ページ

高校は違うところに進学した。


淳はバスケ部の強い大栄学園へ、ウチは制服が可愛い高校へ。



「ジャジャーン!」

「[#dn=1#]ムッチャ可愛いやん!」

「へへーっ!淳もカッコエエよ!ブレザー似合うとる」

「惚れ直した?」

「うん!」



バスケが忙しい淳とは頻繁には会えへんかったけど、メールはしてたし、会えたときは嬉しくていっぱい話した。

浮かれてペラペラ喋るウチの話を、淳はニコニコしながら聞いてくれて。

出掛けたりもあんまりできんかったけど、オトンの店で一緒にお好み焼き食べたり、部屋でギューしてチューするだけでメッチャ元気になれた。



こんな感じで、ずっと淳と一緒におるんやろな〜って思っといた。

淳も、そう思ってくれてるんやと思っといた。


少なくともウチは、そう思っといた。


でも、淳は違ったんやね。




あの夏

ウチと淳は終わった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ