ウチとボク
□6話
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高校は違うところに進学した。
淳はバスケ部の強い大栄学園へ、ウチは制服が可愛い高校へ。
「ジャジャーン!」
「[#dn=1#]ムッチャ可愛いやん!」
「へへーっ!淳もカッコエエよ!ブレザー似合うとる」
「惚れ直した?」
「うん!」
バスケが忙しい淳とは頻繁には会えへんかったけど、メールはしてたし、会えたときは嬉しくていっぱい話した。
浮かれてペラペラ喋るウチの話を、淳はニコニコしながら聞いてくれて。
出掛けたりもあんまりできんかったけど、オトンの店で一緒にお好み焼き食べたり、部屋でギューしてチューするだけでメッチャ元気になれた。
こんな感じで、ずっと淳と一緒におるんやろな〜って思っといた。
淳も、そう思ってくれてるんやと思っといた。
少なくともウチは、そう思っといた。
でも、淳は違ったんやね。
あの夏
ウチと淳は終わった。