ウチとボク

□3話
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「名前チャン、地元の大学行っとるんやろ?オカンから聞いた」

「うん。あっちゃんは、東京?」

ウチも、オカンから聞いた。

「せやねん。けどやっぱり大阪が落ち着くなあ」


切れ長の細い目を更に細めて笑うあっちゃんの顔は、昔から変わらない。

けど、ガッシリした体つきなんかは、ウチの知らんあっちゃん。

高校は違ったし、家が近所でもたまに見かけるくらいやったから。


「バスケ、楽しい?」

「楽しいよ、強いチームやからね〜ウマい奴がぎょうさんおるわ」



「あっくん!豚玉お待ち!」

「お、待ってました〜」


「やっぱりオッチャンのお好み焼きが一番ウマいなあ」

「あったり前よ!」




あっちゃんは、

オトンの豚玉を食べて、ちょっと話して


「オッチャン、オバチャン、ごちそうさま」

「名前チャン、ほなね」


帰って行った。



ちょっとだけやけど、久しぶりにあっちゃんと話した。


割と普通に話せたんとちゃうかな。


話せて良かったな。

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