[続]初恋cherry.(1〜77)

□21話
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今日は薬学部との飲み会。



同じ学年の子ばかりだから、薬学部の女の子達と友達になって楽しく話せた。


「ねえねえ咲季ちゃんは彼氏居るの?」


やっぱり女の子が集まるとこの話題。


「う、うん」

「わ〜羨ましい〜〜」

「咲季の彼氏、超イケメンだから!」

「わわっ!アキちゃん!」


そんな!ハードル上げないで!
いや、諸星くんは超イケメンで間違いないんだけども!


「写メないの?見せて見せて!」

待ち受けの写メを見せると


「「やっば!イケメン!」」


皆が私の携帯にかじりつく。



やっぱり諸星くんはすごい。皆格好良いって言うもん。

私も諸星くんに似合う女の子にならなきゃなあ。可愛くなりたいよ。




二次会はカラオケに行くことになって、ノリの良い人達は前の方で歌ったり踊ったり、ワイワイ騒いでる。

私はアキちゃんの隣で皆の歌を聴いていた。


ポケットで携帯が震えたので開くと、諸星くんからのメールで。


『今部活終わったよ!飲み会楽しんで(^_^)帰ったら連絡してね』


何気ない文章なんだけど、つい口元が緩む。


諸星くんの“帰ったら連絡して”っていうの、好きだなあ。

こう、心配してくれてるっていうのが伝わるから。



「何?ダーリンから?」

「うん」

「ラブラブごちそうさま〜」

アキちゃんが手を合わせる。


アキちゃんは、ユッちゃんに似てる。

私は昔から、サバサバしてる子と仲良くなることが多い。
私がぼんやりしてるから、そういう子に引っ張ってもらうのがバランスが良いというか、心地良いんだよね。



『今カラオケに来てます。新しい友達ができたよ♪帰ったらまた連絡するね(^▽^)』


よし。

諸星くんに返事を打って、送信が完了したことを確認する。

それから待ち受け画面を眺めていたら……




「俺そいつ知っとるわ」



「えっ!?」

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