(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)
□My Precious You!
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うちの高校は本当に変わっている。私立だから自由な校風ってのもあるけど…。ミスコンなんていうふざけたイベントがあるわ、文化祭が夏休み前にあるってのが変わっている。
本来文化祭は、文化の秋ともいわれる秋の季節にやるのが常識であってこんなクソ暑い季節にやるのは非常識だと俺は思う。だが、理事長のイ・スマン理事長は『その方が人がいっぱい来るだろ!!』とのこと。何というか…、ものすごくぶっ飛んだ人だ。
結局、俺とテミンでミスとミスターに出場することになった。
それだけでも大変だってのに。クラスの出し物もあって本当に大忙しだ。現に去年は文化祭終わってからは後夜祭など参加できずに家に帰ってバタンキューだ。
「んじゃ、クラスの出し物を決めまーす。」
学級委員が前に出て仕切る。
皆はそれぞれに、何にするー?なんて近くの人と話し合っている。
「僕はー、やっぱりカフェがいいと思うんだよね。」
「わー!!僕もそれがいいーっ。」
テミンは右隣にいるキボミと話し合っていた。ちなみに俺は左隣。
「おいカフェなんかにしてみろよ。準備とか色々めんどくせーだろ?」
「ジョンヒョンはテミニのウェイトレス姿が見たくない訳?」
「カフェで決まりだな。」
「ジョンヒョン意志軽すぎ」
テミンのウェイトレスに釣られたジョンヒョン。テミンは頭にハテナを浮かべてる。
だがジョンヒョナの期待が報われたのかそうでないのかうちのクラスの出し物は喫茶店になった。
普通の喫茶店じゃなくて、コスプレ喫茶店らしいが。
そんなの共学の高校でならトキメキイベントとしていいのかもしれないが、ここは男子校なんです。
まぁ…テミンなら何でも似合うけどさ。
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「そういえばテミナ。」
「んー?」
「部活何入んの?」
昼休み。俺とテミナとキボムとジョンヒョナで屋上で弁当。
いつもの俺ら三人は教室で弁当が当たり前だったけど、テミナが高校生の弁当は屋上って決まってる!!って漫画の見過ぎな発言するから、仕方なく屋上にきた。
「僕ねー…何に入ろっかなー?」
「サッカー部来いよっ。」
「ジョンヒョン君サッカー部なの?」
「おう。俺とミノヤはサッカー部員でキボミはマネージャー。」
「へーぇ。何かそれっぽいね。」
僕はどうしよっかなー。ってテミニはコンビニの菓子パンを食いながら呟いた。(ほっぺにパンのカスがついてるんですけど。)
「僕もマネージャーやってみたいっ!!部員にタオルを渡したりしてみたいっ!!」
「おっ。お前がマネージャーに来たら俺たちインターハイいけると思う!!」
「大げさだよー。ね?ミノ君」
「お、おう。」
いきなり振られた俺は少し戸惑った。そんな俺を怪訝に思うこともなくテミナは三個目のパンを食べ始めた。
「つうかお前どんだけパン食うんだよ。」
「え?あと二つは食べるよ?
このシリーズ美味しくてねー、イチゴとバナナとチョコとキャラメルとミルク味があってね。全部買って来ちゃった!!」
「へ、へぇー…。」
こんな細い体のどこにこの量のパンが吸収されていくのか。甚だ疑問だ。
「そんなに好きなんだ。」
「うん、好きっ。」
「…っ///」
自分で質問しといてその答えに赤面する俺。別に俺に対しての言葉ではないのに、何故だかすっごい恥ずかしい。
「あ、でも僕パンよりご飯派かもっ。」