(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)
□温泉
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「くはぁ…」
「んー、超気持ちいいっ」
温度の熱めのお湯に唸り声をあげるテミンと、その隣で温泉のお湯を肌にぴちゃぴちゃと馴染ませるキボム。
去年のツアー中、ミュージカルのスケジュールがあったキボムは、皆と温泉に行けなかった。
そして今年。キボムがどうしてもと言うのでマネージャーの計らいもあり、名古屋は旅館に泊まることになった。
早速という具合に、キボムはテミンを連れて大浴場に来ていた。
夕飯は神戸牛だと、浮かれているテミンを、同じく浮かれるメンバーの隙をみて連れ出すのは、キボムにとって容易いことだった。
「キボムヒョン、そんなに早く温泉入りたかったの?」
「テミナと2人きりで入りたかっただけ。」
「もぉーっ、ヒョン達置いてったら可哀想だよ?
僕、ジョンヒョニヒョンともミノヒョンともジンギヒョンとも、後で2人きりで入ろうねって言われちゃったから、逆上せちゃうよ…、そんなに入ったら。」
「あいつら…。マジぶっころ。」
テミンが一旦風呂からあがり、露天風呂へと向かう。キボムもその後を追って露天風呂に行く。
最近変なところで恥じらいを持つようになったテミンは、男同士だというのにタオルを巻いて下半身を隠している。
その恥じらいが最近メンバーの雄心をくすぶっているのだと、テミン本人は気づいていない。
「まだ夕方だね。」
「本当だ。テミナ、明後日の神戸公演、失敗しないでねー。」
「しないよーっだ。」
空を見上げながら2人でそんな会話をしていると、脱衣所の方から何だか騒がしい声が聞こえた。
__やっぱここにいたよ!!
__俺が先にテミナと2人で入るって約束したのに!!
__キボムの奴、抜け駆けしやがって…!!
ドタドタという音と共に、三人の男達が大浴場へ入ってきた。