(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)
□Please ask me!!
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「暇だー。」
平日の14時。
俺は自分の回転椅子でくるくる回りながら暇を持て余していた。
ソフ○バンクに勤めてから早半年。普段平日に来る人はあんまいないけど、今は全く人はこない。
こんなんで時給1000円もらえるんだから俺にとっては嬉しいんだが。少し申し訳ない気もする。
「だーれか美人の客こねーかな。」
「何でいっつもヒョンはそういうこと考えるのっ‼真面目に仕事してよねっ」
まーたジョンヒョニヒョンとキボムはよろしくやってるよ。
まぁでも確かに美人の相談に乗ってみたいもんだ。
しばらくして入ってきたのは、とてつもない美人!!ではなく、いかにも機械に疎そうなおばさんだった。残念ながら窓口1番のジョンヒョニヒョンが担当することに。
おばさんに続けて入って来たのは、主婦って感じの30代くらいの人。その人は窓口2番キボムの担当。3番の俺は未だに暇。
隣の窓口のジンギヒョンも暇そう(眠そう)にしてる。
入口が開いた。お、やっと俺の客だ。スタイルのいい女性。案内役のヌナが要件を聞いて俺のところに案内する。
お客さんの顔はお楽しみってことで見ないようにした。
ヌナにお客さんからの要件を聞いたら、単なる不具合らしい。
「こちらへどうぞ。」
「あ、は、はいっ。」
とりあえず俺の前に座らせる。そこでやっと顔を見ると…。
「っ!!///」
超絶美人じゃねえか!!
俺ってめっちゃラッキー?
「iPhoneの不具合でいらっしゃったんですよね?」
「は、はいっ、そうなんです…」
人見知りなのか、俺が話しかける度に反応する彼女が愛おしい…。
ん?愛おしいって何だ?初対面だぞ。
秋口に入って肌寒くなってきたから、彼女はYシャツの上に黄色のカーディガンを羽織っている。胸元にはリボン結びにしたスカーフが揺れていてとっても愛らしい。
「具体的にどういった不具合なんでしょうか?」
「な、何か…。画像がアップデートされませんって出てきちゃって…。」
「見せていただいてよろしいですか?」
「は、はいっ。」
彼女はカーディガンのポケットからiPhoneを出した。ミッキーのカバーの彼女のiPhone。電源をつけるとロック中の画面は…ん!?こいつってキボムじゃね?そんで隣にいるのは、この超絶美人の彼女…のはずなのに。
キボムの隣で笑いながらピースをしているのは、撮った日が真夏だからか、黒いTしゃつ一枚の、今俺の目の前にいる彼女。
…いや、彼だ。
う、わ…。これで男とかどんだけだよ。可愛すぎんだろ。
もう男も女も関係ないわ。
「パスワードをいれていただいてよろしいですか?」
「は、はい。」
彼は、隠しもせず暗証番号をぽんぽんっといれていった。
『0718』。誕生日なのだろうか?いや、まさかそんな単純に決めるわけないか。(そのまさかですよミノくん。)