(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)
□Selfish Princes
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仕事も何とか無事?に終えて、楽屋で帰り支度をしていた時。
テミンとキボムは一足先に準備をし終わっていて、ソファーで2人してくつろいでいた。
それを横目に見ながら、俺は黙々と準備をしていた。
「キボミヒョン。今日の夕飯はカルボナーラがいいなぁ…?」
「僕のカルボナーラは美味しくないんじゃないの。」
「あれはねー、急に聞かれたから何て答えたらいいのかわかんなかったの。だからお願い…?」
テミンはキボムの腕に絡みついて上目遣いにキボムを見つめた。
「はぁ…。分かったよ。その代わり、今日は僕と一緒に寝よ?」
「うんっ。」
っんだよ…。
居た堪れなくなった俺は、支度を音速で終わらせて再びトイレに行った。
「あぁもう、ムカつく。どいつもこいつも…。」
俺のテミナってこと、分かってないのか?誰も。テミニ本人でさえも。あームカつく。
「…あ。」
トイレにはいってきて小さく声をあげたのはテミニだった。
俺のことを今まで散々悩ませてきたあの小悪魔だ。
「…おい。どういうつもりなの?」
「…何が。」
無言で用を済まそうとするテミニに腹を立てた俺は堪らず声をかけてしまった。
「ただの喧嘩に他のヒョンたちを巻き込むなよ。」
「またそうやって僕を怒るの?僕が怒られるの嫌いなの、ミノヒョンが1番知ってるのにっ。」
「そういう問題じゃ…」
「何で皆の前で僕を奪い返さないの!?」
「それはお前がっ…」
「それにミノヒョンはいっつも仕事仕事って。わがままなのはミノヒョンの方だから!!そんなミノヒョンなんだったら僕、別れ…、!!?」
何故かテミナが別れるって言おうとした瞬間焦った俺はテミナの胸ぐらを掴んでしまった。少し苦しそうに顔を歪めるテミナ。
けど、何故か俺はそれに煽られてしまった。テミナの苦しむ顔をもっと見たい。こんな顔も俺は嫌いじゃない。
「おい!?何やってんだミノっ!!!!」
そんな俺を止めたのはヒチョルヒョンだった。丁度俺らと入れ替わりでこの局で撮影があったらしい。俺を止めたヒチョルヒョンは俺からテミナを剥がすと力一杯テミンを抱きしめていた。
「うっ…ヒチョルヒョ…、うぅ…」
「よしよし。もう大丈夫だから。…ミノヤ、何があったか知らないけど、恋人に手をあげるなんて最低な男だぞ。」
ヒチョルヒョンはそう言ってテミナを連れて去ってしまった。
確かに俺は最低だ。
俺はさっき…何をしたんだ…?
あんな可愛いテミナに手をあげるなんて…。
俺って最低だよ。