(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)
□Selfish Princes
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だが、思ったよりもあの可愛い小悪魔はたちが悪かった。
「チャンミニヒョンッ。抱っこしてください。」
「全く、甘えただなあ、テミンは。」
「えへへ、ヒョン大好き。」
__ヒョンなんかいなくったって僕を甘やかしてれる人なんていっぱいいるんだから。
そんな台詞を俺を見つめるだけで伝えてくるテミン。
…はあ。完全に怒ってらっしゃる。
「テミンどうしたんだ今日は。いつもはミノにべったりじゃん?」
「ユノヒョン、今はミノヒョンの話しないでください。あんな人、もう知らないもん。」
「え?ごめんね、テミン。」
「ヒョンは悪くないです。悪いのは全部ミノヒョンだもん。」
そう言ってユノヒョンの胸に顔を埋めるテミン。完璧俺に見せ付けている。東方神起先輩が楽屋に訪ねてきてくれてから早15分。
テミンを囲んで儀式かのように群がる天使溺愛会の人たち(本当なら俺もその1人なのだけれど)
「テミンー、今日は随分と可愛いなぁ。」
「ん…ジョンヒョニヒョン、痛いよぉ。すりすりしちゃ、だめ。」
はっ!?ジョンヒョニヒョンすりすりしてんのかよ!?我慢ならねぇ。何でテミンもやんわりとしか拒否らねえんだ?もっと思いっきり拒否らないと、お前のやんわりの抵抗はむしろ相手を煽るんだよ。つうかもう言い方がエロいぞ。
「んもーテミニ。ヒョンにちゅうさせてよー。」
「えーやだよ。あ、でも……、お菓子くれたら、いいよ。」
「はい、どうぞ(`・ω・´)キリ」
はぁあ!!?マジかよテミニ。それマジかよ!?!?
おいおい、マジでする気なの…!?
ジョンヒョニヒョン本気で顔赤くしてんじゃんか。
テミンの顔は、本当にジョンヒョニヒョンに近づいて行き、軽く。ヒョンとテミンの唇が触れ合った。
「あーん、足りないよテミニィィーっ。」
「もっとしたらキスになっちゃうでしょ。だからだめー。」
「テミニ好きだぁぁぁあっ!!」
「うわぁあん、チャンミニヒョン助けてー。」
ジョンヒョニヒョンはテミニを抱え上げてグルグル回す。…それは俺だけの特権なのに。
チャンミニヒョンもチャンミニヒョンで助けてくれたはいいんだけど、テミンを姫抱っこする理由がどこにあるんだ!?
「っち。」
見てられなくなった俺は、楽屋を出て行った。
とりあえず自販機でコーヒーを買いに。
「ったく…。人の気も知らずにあのわがまま姫は…。」