(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)
□Repentance
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目が覚めると、いつもの朝で。
まぁ、朝っていうか昼なんだけど。
「おいミノヤ!!いつまで寝てんだよ、起きろー!!」
「んー…テミニ…。」
「気持ち悪りぃなっ!!誰がテミニだよ、抱きつくなっ!!」
「ん…、ジョンヒョニヒョンかよ。」
「かよって何だよ、かよって!!」
何で今更…、テミニに起こしてもらう夢なんて見たんだろ。
__ヒョン?朝だよ、起きて?
__んー…テミニ…。
__わっ…、ぁはっ。みのひょん、こらっ。起きてよぉ?
__テミナ抱きしめてもう一回寝たい…。
__だーめ。ヒョン達に怒られちゃうもん。
あの時はテミンしか見えてなかった。何よりもテミンを最優先して、誰よりも構ってやって…。
ああ…。その時が1番幸せだった気がする…。
その幸せを…何で俺は捨ててしまったんだろう。
そう後悔すると同時に、テミンへの怒りがこみ上げてきた。
あんなに俺を責める台詞を吐いておいて、そっちはさっさとキボムに乗り換えか?
俺がテミンを捨てたと思っていたけど、本当に捨てられたのは俺の方だったんだ…。
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気を紛らわす為に、出かけることにした。キュヒョニヒョンとは予定が合わなかった為、チャンミニヒョンだけだ。
さすがに真昼間っから酒ってのもあれだから、ご飯を食べることにした。
玄関から出かける際、テミンがまた、あの冷たい瞳で睨んできたのは気づかないふりをして…。
「あ、チャンミニヒョン。お久しぶりです。」
「おーう。俺は相変わらず忙しいスーパースターだからな。」
「ははっ。ですよね。」
個室が設けられた店で、チャンミニヒョンと食事をとる。
「最近、テミニと上手くいってないって聞いたけど。」
「上手くいってないどころか…、もう終わりましたよ…。」
「は?」
あっけらかんと聞いてきて、終わったことを言うと、彼は珍しく目を丸くした。
「俺からフッたんです。」
「ふーん。そんで、本当はフられたのはお前の方だったと。」
「…何でそれを。」
「お前さ。最低だな。」
「…。」
テミンにも言われたことをヒョンにまで言われてしまった。分かってることを面と向かって言われると…。
「テミンがどれだけ辛い思いしてるか、分かってないだろ?
あいつさ。『もうミノヒョンは僕のこと好きじゃないんです。』っていつだったかな、二ヶ月前くらいに言ってきたんだよ。」
「え?」
それって俺らが別れるよりずっと前…。俺がテミンを重荷に感じた丁度の時。
そんなに前から気づいていたのか。
「それで…、チャンミニヒョンは、何て…?」
「抱いた。」
「はっ!!?」
「だってテミンが抱いてくださいって言うから。
前から俺テミンを好きだったしさ。それを言ったら、抱いてくださいって誘ってきたから遠慮なく。」
「え…。」
どういうことだ?包み隠さず悪びれもなく言うヒョンを責める気にもなれなくて。
ていうかヒョンってテミンのこと好きだったのか…?
「『僕のこと好きじゃないミノヒョンなんて嫌いなんです。』だってよ。
もしお前がテミンをフッたことを後悔してんなら、まずはテミンにその、胸の奥の奥の奥にある本当の気持ちを伝えた方が、俺はいいと思うんだよな。」
「本当の気持ち…。」
「お前がテミンを重荷に感じ始めたのは、お前の問題だ。どうせ酒に酔って女を抱いちまったんだろ?」
「え…。」
「図星か。酔ってるからこそ、勘違いしたんだよ。俺はテミンを抱いてみて分かったよ。
女なんかよりずっと色っぽいし、めっちゃ興奮する。
お前がテミニを愛さなきゃ、あいつはお前を愛してはくれないぞ。」
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