(Φ_ゝΦ)*(*бωб*)

□Repentance
2ページ/6ページ





テミンと俺は恋人。
そんな関係が1年ほど続いたある日。俺は気づいた。

俺のテミンへの愛は薄れてきている、と。




もう恋人という関係に疲れたようだ。楽屋にいる時も、トイレに行こうとするだけで『どこ行くの?』とか。




ギュラインに行く時も『ちゃんとメールしてね。』とか。
…重いんだよ、テミナ。





最初は可愛いと思った。そんなことで嫉妬してくるテミナが。
けど、月日を重ねるごとに重荷に感じてきたんだ。ごめんな。





今だって。君を抱きしめているのに。
何故だろう。何で…君を愛せていないんだろう、俺は。
こんなにも可愛いのに。こんなにも綺麗なのに。




どうしてか、女の柔らかい肌と重ねてしまう。彼女の誘惑に負けてしまう、俺は。テミンとは一ヶ月以上体を重ねていないのに、彼女とは3日に一度。




「ミノヒョン。明日、お休みだよね?」


「…ああ。」


「じゃあさ…。…ね?」


「……今日は、疲れてるから…。」





俺のシャツのボタンを外そうとしてくるテミナの手を握って、それを阻止した。
不満そうにするテミン。




「…最近。ミノヒョン冷たい。」


「そうか?いつも通りだけど。」


「僕のこと…。好きじゃなくなったんだね。」


「…。」





どうして君は。こういう時だけ勘が鋭いのだらうか。
どうして…、そうやって俺の心を見透かすのだろうか。




「…分かった。僕たち、もう終わりってことだね。」


「テミン。」


「この間の、僕を愛してるっていうのも嘘。初めに言ったずっと一緒にいようってのも嘘。


…ミノヒョンは、嘘しか言ってないね。」


「…っ。」




キッと俺を睨むテミンの瞳には、涙が浮かんでいた。
水晶玉のようにこぼれ落ちた涙の粒。




「良かったね。僕が、物分りのいい恋人で。」



「テミ…。」



「最低なんて、言わないけどさ。
ミノヒョンって、最高に酷い人間だね。」




テミンはそう言って、部屋を出て行った。
その虚ろな冷たい瞳は、俺を攻めているようで。










ずっと、俺の心から離れなかった。






次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ