―ご主人様シリーズ―
□私の御主人様。−主人怒る。−
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『みなみぃ・・・行ってくるね?
あっちゃん頑張ってってして?』
「だからその頑張ってって何をどうしたらいいんよ?」
ようわからんわ〜・・・
敦子が私を抱き上げて顔を見る。
『あ〜・・・みなみ〜』
《はいはい、あっちゃん遅れちゃうから行こうね〜?》
『いやぁだ〜・・・みなみ〜・・・』
毎回毎回マネージャーに急かされている。
「頑張っておいで?」
《あっちゃん・・・みなみちゃんはここにいるんだから。ね?》
『マネはいぃよね・・・みなみと遊べるから・・・・・だからそんな悠長に構えてられるんだよ〜』
《だったらみなみちゃんお家でお留守番させる気なの?》
『それは嫌・・・』
《でしょ?》
『うぅぅ・・・』
「敦子、待ってるから。な?」
頭を撫でてあげた。
『みなみぃ・・・みなみだけだょ〜
優しいの・・・』
《相変わらず厳しい言葉だね・・・あっちゃん・・・ほら、行って来て下さい。》
離してくれるまで十五分はかかる。