―ご主人様シリーズ―
□私の御主人様。−主人散歩に出かける。−
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「・・・・・・・」
『いや〜ん・・・可愛い〜・・・』
「・・・・・」
『今のもっかい!』
「あの・・・」
『いやぁん・・・もっかいもっかい!』
「敦子さん・・・?貴女さっきからどーでもえぇところリピートばっかりしてますけど・・・・・」
『ほんっと可愛いなぁ・・・』
私のご主人様は、一時間前から、撮り溜めした私のビデオを見ている。
リピートのし過ぎで、開始五分の場面から一向に進まない。
「おぃ・・ここに実物がおるやん・・・」
『や−ん!このゴロン可愛い−!』
「・・・・・・」
君が可愛いですけど。
「敦子、私をわざわざ起こしてこのビデオ見せる意味、ある?」
『んぅ・・・?あ〜やっぱホンモノは究極に可愛いなぁ〜』
「ちょっ・・・」
『ん?寂しかったぁ?どしたのーみなみちゃん』
この溺愛ぶり、大丈夫か・・・?
「苦しいって・・・てか服を着なさい!!」
・・・誰か来たらどないするんや〜・・・
『みなみ〜ぬくぬく〜』
「寒いんやったら尚更着て?」
『ほら、みなみ、ゴロンして?ゴロ〜ン・・・』
「あなたが抱き締めてるから私今無力なんですけど!!」
『みなみ〜』
「はいはい・・・」