―ご主人様シリーズ―

□私の御主人様。−主人散歩に出かける。−
4ページ/14ページ


『いい天気だね、みなみ。』


「うん、そうだね〜」


『向こうに公園があるんだって〜』


「ふぅん・・・」


『おもちゃも持ってきたから遊ぼうね?』


「うん。」


『喉とか渇いてない?大丈夫?』


「大丈夫。」


『寒いなぁ〜』


「ほんと、マフラーもしないで。」


『みなみも寒い?よしよし、あっちゃんが暖めてあげる〜』


「いやいや!私そこまで寒さ感じないから!!」


『みなみ〜』


家の中と変わらんやん・・・



「敦子・・・」


『帰りにみなみのゴハン買って帰ろうね?』


「あの・・・」


『公園こっちかなぁ?』



「いい加減降ろしてくれません?」


『あ〜こっちっぽいなぁ〜』


「散歩ちゃうし!!ただ抱っこしてるだけやん!このヒモの意味無いし・・・」


『ん?』



「はぁ・・・」



『あ!!あった!!みなみ、公園だよ?』


「あ・・・ほんとや〜・・・」


『みなみちゃん、お友だちも何匹かおるよぉ?』



「うん。」



『さ・・・』


敦子は公園のベンチに腰をかける。


『みなみちゃ〜ん、ほら公園だよ〜』


「え、、うん。」







『・・・・・・・』


「あの〜・・・」





あなたに抱かれて眺めてるだけなんですけど・・・





『あ、おもちゃ・・・ジャーン♪あっちゃんソフトビニール人形♪♪』


「新しい敦子や。」


敦子そっくりの人形。

これは外用なんかな・・・




『汚れても洗えるもんね♪』


「せやね。」



『ほらっ好きにしてっ!!』




「なんかその言い方卑猥やな・・・」




好きにしてと言うものの、敦子はベンチから離れようとしないどころか、私を放してはくれなかった。






 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ