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□熱をもって熱を制す-another T-
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それから、ヒョク風邪引かないかなとか、淡い期待を抱きながら日々を過ごしたが、健康すぎるヒョクは、風邪を引くことなどなかった。








「37度8分かあ。ちょっと高いな」


ある日、俺が風邪を引いてしまった。最近寒い中外でのロケが続いたため、疲労からきてしまったらしい。

丁度、次の仕事は来週からでなくしばらくは休み。安静にと言われてしまった。


「ドンへ、大丈夫?」

「んー、大丈夫じゃないかも」


本当はちょっと身体がきついくらいで頭がいたいとかではないため、そこまでしんどくはないけれど、ヒョクを前にすると甘えたくなる。


「え!?辛かったら何でもするから言って?」


ヒョクがそう言うと、ある閃きが頭を過ぎった。


「何でも・・いいの?」


「うん、ドンへ身体がきついでしょ?」


「じゃあ・・・



俺の舐めて?」



俺は風邪を引いたことをいいことに、そんなお願いをしてみた。もちろん、ヒョクは驚いた顔でこっちを見る。



「な、何言ってるの!そんなことできないよ!」


「勃っちゃったんだもん。でも俺しんどい・・・」


そこまで言うと、ヒョクは迷い出す。あともう一押しかな。


「お願いヒョク、やってくれないと死んじゃう」


最近ヒョクといると妄想ばかりしていたせいで、勃ってしまったのは本当で。

ヒョクと二人きりで部屋でいるとこうなってしまうって前に言ったこともあるためか、ヒョクはこれを生理現象だと思っている。

まさに好都合。ヒョクには悪いけど、期待の方が優った。



「・・仕方ないなあ。舐めるだけだからね?」




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