Short

□proof
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だから嫌だったんだ。

まさかここまでなるなんて思わなかったけどさ。



事件は今朝ヒョクがソンミニヒョンがデートするって言ったことによって始まった。

いや、ヒョクとヒョンがいつまで経っても好きと言い出してこないマンネのために色々やり出した事事態が既に事件だけど。


「ほら…あの、キュヒョナの件でね?それ以外は普通に買い物してくるだけだよ…?」


ヒョクとソンミニヒョンは付き合いが長く、仲が良いのは知ってる。ヒョクの性格上、悩んでいるヒョンを放っておけないのも分かる。

けど、俺はそんなに心が広い訳でもない。だからその日2人が何をするのかヒョクに報告させた。

聞いてもイライラするけど、知らないところでされるよりはマシだから。


今日は夜の情事の真似事ではなく、ただ一緒に買い物に行くだけらしい。俺のためじゃなくてキュヒョナのためと言うのがやっぱり気に入らないけれど、久々にヒョンとの買い物を楽しもうとしているヒョクを見て駄目なんて言える訳もなく俺は笑顔でその後ろ姿を見送った。




今日は仕事もなく、久々に宿舎でごろごろとしていた。ヒョクがいれば一緒に何処かへ出かけていただろうけど。


「つまんないよ、ヒョク…」


そう呟いて俺はそっと目を綴じた。
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