君じゃなきゃダメなんだ。
□その温かさを知った。
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「ヒョン・・・ヒョンっ起きてください」
「んんう・・・」
いつの間にか寝てしまっていたところを、キュヒョン呆れた顔で起こしてくる。
そして僕の額に手をあて、自分の体温と比べる。
「やっぱり熱があるじゃないですか」
そう言われてしまい、シュンとしてしまう。
「早く薬を飲んでください」
そう言って用意してくれたのであろう、薬と水の入ったコップを差し出される。
ああ、僕の事呆れてるよね。嫌われちゃうかな・・?
そう思った瞬間、頬に涙が伝うのを感じ、上手く薬を飲むことが出来なくなってしまう。
暫くそうしていると、温かいもので覆われた。それがキュヒョンの体温であることに気付くのにそう時間はかからなかった。
「ヒョン、このままでいいので聞いてください」
キュヒョンから伝わる鼓動に、僕は段々心が落ち着いていく。
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