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□熱をもって熱を制す-another T-
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先日ミニヒョンが風邪を引いた。原因はソンミニヒョンなんだけれど、それに怒ったキュヒョナがお仕置きをしたらしい。


何されたのってヒョンに聞いても顔を赤くして答えてくれないし、ヒョクに聞いてみても哀れそうな目でヒョンを見つめるだけだ。

よし、ここはもう本人に聞くしかない。


ということで、いつもくっついてるソンミニヒョンがキュヒョナから少し離れた隙にこっそり聞いてみることにした。


「なあ、キュヒョナ」


「何ですか、ドンへヒョン」


そっけなく答えるキュヒョナ。可愛くない。


「この前ソンミニヒョンが風邪引いた時にヒョンに何したの」

「そんなこと、知りたいんですか?」

「うん、俺超気になる」



そう言う俺をキュヒョナは呆れた顔で見る。


「何もしてないですよ。ただセックスしただけです」

「ちょっとキュヒョナ!!何でそのこと言うの!」


タイミング悪く帰ってきてしまったヒョンは顔を真っ赤にして睨み、キュヒョナの胸をポカポカと叩き出す。そんなヒョンを見てキュヒョナはふと微笑むと、ヒョンを前から抱きとめた。


「ヒョン、今のは俺のせいじゃないです。ドンへヒョンがどうしても俺たちの情事を知りたいと言うのでしかたなく」

「なっド、ドンへ・・!?」


事の経緯を知らないヒョンに飄々と言ってのけるキュヒョナ。そのせいでヒョンの怒りの矛先は俺へと向けられてしまう。


「うぅ・・・ドンへなんて嫌い!」


そう言ってヒョンがキッと俺を睨むと、パタパタと音をならしながら自分の部屋へと駆け込んで行った。

そんな様子を見てキュヒョナはニヤリと笑うと、「ヒョン、待ってください」なんて言いながらヒョンを追っていき、リビングを後にした。




それから俺という人間は本当に単純なんだということを理解することになる。


何故なら、風邪を引くというシチュエーションでの行為に興味があるからだ。


もし、ヒョクチェが風邪を引いたら・・


ほんのりピンク色に染まった肌に、憂いを帯びた目、苦しさにうなされる時のエロい声、無防備になった姿。



そう考えるだけで妄想は尽きなかった。
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